普通な自分を恐れない
前の記事 『作詞に必要なものはスマホです』で、歌詞を書くのに一番必要なものは「感動」であると書きました。
では作詞家である私が、日々感動が絶えないようなドラマティックな日常を送っているか?
というと、答えは「NO」です。
きっとこのブログを読んでくださっている皆さんと、そう変わらない日々を送っています。
現在活動されているプロの作詞家さんの多くも、同じだと私は思っています。
「私は平凡だから」とか「人と違った経験をしていないから」なんていうのは
作詞には全く関係ありません。
むしろ普通であればあるほど、良い作詞家になれる
と考えて下さい。
ポピュラーミュージックの定義
なぜ普通である方がよいのか?
それは、ポップス(ポピュラーミュージック)を聴く大半のリスナーさんが、普通の日常を送る人々だからです。
ポピュラーミュージックの「ポピュラー」とは「大衆」という意味を持ちます。
より多くの一般の方々に届く音楽、それがポップスです。
なので南の島の透明な海で泳いだことがなくても、砂漠で満天の星空を見上げたことがなくても、
変わらない毎日をただ一生懸命に生きている、それだけで作詞家になれます。
歌詞は、共感が8割
とは言え、ただの日常をつらつらと歌詞にしても「良い歌詞」にはなりません。
そこに「感動」がないからです。
もっと掘り下げて言うならば、「感動」を、リスナーさんに「共感」してもらう。
そこでやっとその歌詞は「良い歌詞」として認識されることとなります。
歌詞は、この「共感」が8割だと思って下さい。
では残りの2割は何か?
それは次回の記事 『オリジナリティのある歌詞とは』で書いていきましょう。
by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )
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