作詞

プロに近い歌詞の書き方 Vol.5

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プロに近い歌詞の書き方 vol.5

C ⇒ A ⇒ Bと書き進めたら、この時点で「歌詞の内容がブレていないか」のチェックをしましょう。

ここまで終えて、とうとう1番の歌詞の出来上がりです!

 

コンペ等では「一先ずワンコーラスのみで」という案件も多いのが現状です。

しかしプロ作詞家として本当のセンスが試されるのは、今回お話する「2番」かもしれません。

2番で作詞家のセンスがバレる!?

「2番の歌詞の書き始めは、作詞家の一番”恥ずかしい”部分」

 

これは私の先輩がおっしゃっていた事です。

1番のメロディの繰り返しである2番。

その出だしを書くのがとても恥ずかしいと言うのです。

 

聞いた当時はあまりピンとこなかったのですが、

今は、とてもプロ意識の高い言葉だったんだなと感じています。

 

これはその作詞家のサービス精神の問題なのかもしれないのですが、

1番のサビが終わって、1番のAメロと同じメロディに戻る時、

もし作詞家が気を抜いた歌詞をつけていたら、リスナーの気持ちは冷めてしまうかもしれません。

 

1番の繰り返しである2番で、よりリスナーを引き込めるような努力をする。

もちろん1番と2番で言っていることが違う、なんてことはご法度です。

  2番を制する者が作詞を制する

「一先ずワンコーラスのみで」のコンペに通れば、もちろん2番3番、

フルコーラス分の歌詞を書くことになります。

 

そして、この状況まで残る作詞家は一人だけではないかもしれません。

フルコーラス分の歌詞で、更にふるいをかけられる場合ももちろんあるでしょう。

 

コンペ用に1番で力を使い果たしてしまった…!なんて事のないように、

その先のイメージも頭の片隅においておくことをお勧めします。

  歌ってみて分かること

以上、5回にわたって「プロに近い歌詞の書き方」を書いてきました。

 

プロに近い歌詞の書き方のまとめ


・テーマを決め、サビ → Aメロ → Bメロの順番で作詞。

・2番といえども気を抜くべからず!

・最後は全体を通して内容の相違が起きていないかを必ずチェック!

 

そして可能な限り、

自分の書いた歌詞を自分で歌ってみましょう。

 

パソコン上で見る歌詞の出来栄えはバッチリ!

でも歌ってみたらとても歌い辛かった…これでは話になりません。

 

  頭でっかちな作詞家の落とし穴

もともと「活字」が好きな人は特に陥りやすいのがこの問題です。

表現方法や言い回しにこだわりすぎてしまい、メロディを無視してしまうと

例え作品としては素晴らしい歌詞だったとしても、プリプロ(レコーディングの前にアーティスト本人が仮で歌を入れる作業)をした後、

アーティストが歌いにくそうだから」という理由でボツにされるケースも珍しくありません。

 

もし歌が苦手だったとしても、自分で歌ってみる。

そして

スマホのボイスレコーダーを使って録音、客観的に聴いてみる

 

この作業をするとしないとでは、仕上がりにとても大きな差が生まれます。

 

私自身、鼻歌で歌いながら「大丈夫だろう」と思い書き進めた歌詞を

本格的に歌い、録音してみて大部分を書き換える、なんて事は良くあります。

 

「あとひと手間」を惜しまない。

 

プロを目指すのであれば、作詞の全ての工程においてこの言葉を忘れないでて下さい。

 

by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )

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