作詞

歌詞を書く前にやるべきこと PART3

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歌詞を書く前にやるべきこと PART3

昔の歌謡曲においては、歌詞が先に作られていて作曲家がそこに曲をつける
という順序もよくあったと聞いています。

しかし現代では逆の、いわゆる「曲先」の形が取られているのが一般的です。

最初に作曲コンペがあり、決定した楽曲に作詞家が後から歌詞をつけます。


これは余談ですが、

現代の作曲コンペで集まる楽曲は作曲家がアレンジ、歌唱(仮歌さんを雇う場合が多い)、
そしてミックス、プレマスタリングまで施した楽曲がほとんどです。


以前はピアノ伴奏にシンセメロディ、なんてシンプルなものでも良い曲であればコンペを勝ち取れたようですが

コンペの時点で、そのまま売り出すことが出来そうなクオリティの音源がバンバン提出されているのです。

アレンジなしの、手を抜いているような音源ではとてもじゃないですが勝ち目はありません。

アーティスト側の担当者も楽曲が完全に出来上がっていることでイメージが湧きますし
楽曲のクオリティが高ければ高いほど、あとは歌を撮り直すだけでリリース出来てしまうのです。


このような流れで現在の作曲家はアレンジが出来ないとコンペに勝てないと言われています。

アレンジされた楽曲に歌詞を書くメリット

作詞家志望の皆さんにとって、この話はあまり関係のないようなことに思うかもしれません。
しかし実は作詞家にとってこの状況はとてもありがたいことなのです。

なぜなら、

書くべき歌詞の世界観が非常に分かりやすい

からです。メロディだけではある程度のイメージしか出来なかったものが、
アレンジされていることによって楽曲の輪郭がよりハッキリとしてくるのです。

以前書いた記事  良い歌詞は「語りすぎない」の中でも書きましたが
作詞をするときに、テーマは絞れるだけ絞るほうがより共感を受けやすくなります。


例えば同じメロディを使っていても

・ギターが唸るロックサウンドの場合

・キラキラの電子音がループしているテクノサウンドの場合

・ストリングスが多用されたオーケストラサウンドの場合

 

この3パターンで考えただけでも、楽曲からイメージできる歌詞の世界観は全く違うと思いませんか?

楽曲が求めている歌詞を、メロディーだけではなくサウンドから理解し作詞をすることは
その楽曲を選んだ依頼主の思いを読み解くことに繋がります。

コンペを勝ち取るためには

採用された楽曲を「よく聴く」

ということもとても重要になってくるのです。

by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )

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