「良い歌詞」がある一方で、「良くない歌詞」があるのも事実です。
この「良くない歌詞」とはどんな歌詞なのか?
それを知ることも、歌詞を書いていく上でとても大切になってきます。
無意識のうちに陥りがち!作詞家あるあるとは
作詞をする時、無意識に陥りやすい「良くない歌詞」の書き方をお伝えしていきます。
ネガティブ用語の多用は避けよう
「できない」「しない」「会えない」「見えない」
このようなネガティブな言葉の多用には気をつけたいところです、
それが例え失恋の曲で、悲しみにくれる主人公の言葉だとしても、
否定する言葉を連呼するのはNGです。
めちゃくちゃに落ち込んで、音楽を聞くことで落ちるところまで落ちたい!
そんなふうに思っているリスナーにはヒットするかもしれませんね。
しかし一般的にリスナーは「肯定して欲しい」という事を忘れないで下さい。
仕事でミスをしても「君らしく生きればいいんだよ」と言われれば、「明日からも頑張ろう!」と思えます。
失恋しても「もっと素敵な相手がどこかで君を待ってる」と言われれば、少しは救われた気になるものです。
リスナーの立場になって歌詞を書く
『歌詞の中にみる「メッセージ」の重要性』の回でもお話しましたが、人が音楽を聴く主な理由を考えてみましょう。
- 応援されたい
- 分かってもらいたい
- 癒やされたい
こういった、いわゆる肯定的なものを求めて音楽を聞くはずです。
- 落ち込みたい
- 指摘されたい
- 叱られたい
などという気持ちで音楽を聞く人はとても少ないのではないでしょうか?
人々の気持ちを上げてあげる音楽を作るために、肯定ばかりとは言わずとも否定的な言葉はポイントにしぼる事をお勧めします。
更に付け加えるならば、否定的な言葉というのは、自分が
無意識のうちに使ってしまっている
場合が多いです。
そのため「書いている途中で気をつける」というよりも「書き終わった後に見直す」という方法が良いでしょう。
by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )
【 関連記事 】