言葉は常に溢れている
『良くない歌詞とは vol.2』では「作詞家はコピーライターに近い職業」というお話しをしました。
小説家のように時間を書けて物語を届けるのではなく、
短い文章で的確に、そして瞬間的にリスナーに想いを届ける必要があるのです。
そうなると必然的に「言葉のストックを増やす」必要性がでてきます。
ボキャブラリーを増やすためのたった1つのこと
私の作詞レッスンに通う生徒さんの中にも「自分はボキャブラリーが少ない」と悩んでいる方が多くいます。
そんな生徒さんのように、作詞をするのにボキャブラリーが少なくては無理だ!と思い込んでしまう人は少なくないはずです。
そんな時、私が良く言うのは
「言葉なら、そこら中にあるじゃないですか」
TVを見ればCMの中に、電車に乗れば広告の中に、プロのコピーを見ることが出来ます。
雑誌を開いて目に飛び込んで来る文字は全てプロが考えぬいた言葉たちです。
通勤や通学の車や電車の窓から見える看板や広告、コンビニで売られているお菓子のパッケージ。
普段の暮らしの中には、
歌詞のヒントとなる言葉や表現が溢れているのです。
ボキャブラリーを増やしたいあなたがやるべきたった1つのこと。
それは、自分の周りにある言葉という言葉を「意識して見る」。
ただそれだけなのです。
「今」を知る
特にTVや雑誌は流行の先を行っていると考えられるので、
「今」を象徴した言葉に巡りあうことが出来る確率が高いです。
言葉や言い回しにも流行りは存在します。
例えば若いアーティストの歌詞に時代遅れの言葉を使おうものなら、
クライアントに見限られてしまうかもしれません…!
もしあなたが30台後半で、これから作詞家を目指すとしたら
「今」の言葉を知ることはとても重要になるでしょう。
そういった面でも、TVや雑誌、広告の文字を「意識して見る」ことを
是非日常に取り込んでみることをお勧めします。
by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )
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