PRODUCERS,INC の大きな特徴の1つに「ディスカッション」があります。
他人に聞いてもらえる環境ってすごく大切
例えばですが、
英会話を1人篭って勉強しても、いざ英語圏に行ったら最初は全然会話にならないのは想像に難しくありません。 逆に海外に無勉強で飛び込んでも1年くらいしたらカタコトでも話せるくらいにはなっている、これもよく聞く話ですね。
英会話のコミュニケーションには1人篭って勉強する時間だけじゃなく、英語で人と話せる時間と機会が大切なわけです。
音楽もこれと同じ。
1人自宅に篭っていい曲ができたな、上手に歌えたな、いい詞になったな、となんとなく思っていてもいざ他人に聞かせると、自信を持って作った作品が酷評されたり、逆に大丈夫かなと不安だったものが絶賛されたり、はたまた全く予想外のことを指摘されたりします。
音楽も英会話と同じく
伝える側と受け取る側がいる紛れもない ’コミュニケーション
であり、音楽のコミュニケーション力向上のためにはシンプルに人に聞かせること、どう感じたか、コメントなどをもらうことで強い成長材料となります。
作品を定期的に聞いてもらえる場所、それはオーディションやコンペの定期模試でもある
ディスカッションでは
月に2回ですがアーティストでもクリエーターでも、そのスキルやキャリア、年齢など一切問わず有志で集まり作品をデモ音源や簡易ライブパフォーマンスなどで発表し評価し合います。
少なくとも人に聞かせる音楽をやっていくのであれば、
定期的に人にちゃんと聞いてもらう場所が必要ですし、どうやったら自分の届けたい音が相手に届いて感動してくれるのかを何度失敗してもチャレンジできる場所が欲しいもので、それらを実現できるのがディスカッションといえます。
ディスカッションで注目される作品の行方
前身のLaBoだった時期ですが、
ディスカッションで高評価を得た楽曲でオーディションを通ってデビューした例や、
アーティスト本人にまだスキルがなくても曲だけが採用された例や、
ディスカッションで注目されることは、ただリスナーに届くための模試の場ではなく自身のステージアップに直接関係してきます。
評価を出すときには独自の項目を配した「評価シート」を用います。
これは、歌のピッチがどうだ、今日のファッションはどうだ、曲や歌詞のフックはあったか、などの項目がありますが一番注目するのはシンプルに
理屈抜きに自分にとってよかったかどうかです。
音楽は結局のところ出来たものでしか判断できないものです、だからシンプルに良かったかどうか。
ただしこの良かったという言葉は基準がとても曖昧です。
音楽の神様 Stevie Wonder の曲でも、ある女の子は眠すぎると評したこともあります。
そのため「ディスカッション」では
良かったとか、買いたい、感動したなど強い言葉や気持ちで絶賛された作品は、たった1人からの賛辞だったとしても(たとえ他の10人が嫌いだったとしても)世の中に訴求力のある貴重な作品として扱います。
何人に響いたかではなく、どれだけある人の心に深く響いたか、
重視するポイントはここです。
逆になんとなく悪くはないとか、普通に良かったです、ここをもうちょっとこうすれば良いかも?などの評価しか出なかった作品は、厳しいですが基本的には世の中ではスルーされてしまう作品として扱います。
そのためディスカッションではまず、感動した、良かった、買いたい、こういったことを誰か1人にでも言わしめることにチャレンジしていくべきでしょう。
無難な安打を狙わず、空振りを恐れずホームランを狙う、そういった場所であるべきです。
by Yutakeda ( PRODUCERS,INC )
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