作詞

良くない歌詞とは vol.2

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良くない歌詞とは vol.2

歌詞は「音楽」であり「文学」ではない

  良い歌詞は「語りすぎない」  プロに近い歌詞の書き方 vol.3』の回など、

このブログでも度々お話ししているように、「説明しすぎる歌詞」を書くのも「良くない歌詞」への一歩だと考えます。

 

なぜこんなに口を酸っぱくしてまでこのことに触れているのか?

 

それは、

初めて作詞をする人が最も陥りやすい

と言えるのが、この「説明しすぎる歌詞」だからです。

  説明しがちな歌詞からの脱却

「伝えたい」という想いが強ければ強いほど、説明がくどくなってしまう。

これはごく普通のことです。

 

これまでの記事では

  • 話し言葉を使う
  • 歌詞のダイエット

 

など、主に「一度書いた歌詞を修正する」というシーンで役立つ方法をお伝えしてきましたが、

今回は初めから「説明しすぎる歌詞」にしないための作詞方法をお伝えしていきます。

  コピーライターというお仕事

みなさんはコピーライターという職業をご存知でしょうか?

コピーライターとは、商品や企業を宣伝するため、新聞・雑誌・ポスターなどのグラフィック広告、テレビCM、ラジオCM、ウェブサイトやバナー広告などに使用する文言(コピー)を書くことを職業とする人のこと。

超有名どころをあげるとすればTVなどでも活躍されていた、「糸井重里さん」などがいらっしゃいます。

 

宮﨑駿監督作品「もののけ姫」に使用された「生きろ!」というコピーを考えた人、

と言えば分かる方も多いのではないでしょうか?

 

作詞家は、この「コピーライター」に近い職業だと私は思っています。

同じ「言葉」を扱う職業でも、「小説家」ではないという考えです。

 

そして「説明しすぎる歌詞」からの脱却のカギが、ここにあるのです。

  一行一千万円

これは昔、糸井さんがおっしゃった名言(?)です。

企業が売り出す商品にたった一行のコピーを考えるのに「一千万円の報酬を請求する」という強気な発言ではありますが、

それほど「コピー」と言うものが重要であり、そのたった一行で商品の売れ行きが大きく変わる、という証拠ではないでしょうか。

 

歌詞は、そこに音楽があり、コピーに比べれば言葉の数も多い方です。

しかし、

言葉ひとつに込めるべき「説得力」

というのは

コピーも歌詞も共通するものがあるのではないでしょうか。

 

長々と説明すれば、きっと子供にでも理解できるような、分かりやすい歌詞が書けるでしょう。

しかし、限られた言葉(それは歌詞の中のたった一言でも良いのですが)に

想いの丈を詰め込み、リスナーの心に瞬時に届けることが出来る、

そんな作詞家としての「技術」を磨いていきましょう!

 

by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )

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