「書けない」ことを恐れない
歌詞を書いていると、スムーズに最後まで書ける時は10%ほどで、
残り90%は「途中でつまずく」のが普通です。
ですので、良い歌詞が思い浮かばなくなっても、そこで
「私には作詞の才能がないんだ」
なんて思ってしまうのはとてももったいない事です。
全書き換えもOK!作詞は粘り強さがカギ
余談ではありますが、私は今まで自分で書いた歌詞の5割程度は、最初に書いたものを全書き換えして完成させています。
作詞にかける時間は短ければ短いほど良いので、お勧めできる手法ではないのですが、
- 言いたいことが散らかってまとまらない
- 内容がぼんやりしている
と言う時には、そもそもの「切り口」を変えていく必要があります。
故に一度状況をまっさらに戻す「全書き換え」が一番手っ取り早い方法といえるのです。
例えば
それとも「だし巻き卵」を作るのか。
何を作るかによって使うキッチンツールも調味料も変わってきますよね。
このように、例えば同じ「失恋」をテーマにするにしても、最終形によって選ぶべき言葉は全く異なってくるのです。
頭を切り替え、
テーマの練り直しから再スタートしてみましょう。
歌詞は絶対にあなたを裏切らない
「せっかくここまで書いたのに…」
誰もがそう思うでしょう。
歌詞を書くというのは身を削る作業なので、一つの言葉をとっても愛着が湧いてしまうものです。
しかし、現状の歌詞に囚われていてはどんどん頭がねじれていってしまい、結果いまいち心に響かない歌詞になってしまいかねません。
これは作詞以外でも言えることですが、思い切ってすべてを白紙に戻す勇気も時には大切です。
頭を切り替えた先に、思いもよらない素晴らしい歌詞が待っているかもしれないのです。
そのチャンスを見過ごすほうがもったいないと思いませんか?
とはいえ、本当に全てをなかった事にするわけではありません。
途中まで書いた
歌詞は、ストックとしていくらでも取っておけます。
「歌詞は裏切らない」
私はいつもこう思っています。
今回は使えなかったけれど、自分が必死で書いた歌詞というのは、いつの日か必ず別の状況で自分を助けてくれる時が来るものです。
とはいえ、「全書き換え」だけが解決策ではありません。
では、どのような方法があるのでしょうか?
次のコラムで書いていきたいと思います。
by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )
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