伝えたい事が無くちゃ歌詞は書けない??そんなことありません!
私の作詞レッスンを受けているアーティスト志望の生徒さんの中にも、
「伝えたい事がない」「何を表現していいかわからない」という方がいました。
私自身もアーティストとして作詞作曲をし続け、今でこそ作詞家という職業を生業としていますが
初めは歌うことばかりに頭がいってしまい「何を伝えたらいいのだろう」と悩んでいた時期がありました。
人がしないような体験をしてきたわけでもなく、人よりも感受性が強いわけでもないのです。
「こんな自分に何が伝えられるのか」と音楽を諦めかけたこともありました。
それでも他の人が書いた歌詞を歌うことに違和感があり、様々なチャレンジをしてきました。
その中で特に有効的だったものをいくつかご紹介しましょう。
好きな映画を歌詞にしてみよう!
自分の平凡な生活の中にも、歌詞になり得る出来事がない訳ではありません。
しかしこのことに関してはまた別の記事でお話するとして、
今回はより「手っ取り早い方法」をお伝えしていきます。
- 映画を見る
- 小説を読む
これは時間さえあれば比較的誰にでも出来ることだと思います。
そして小説や映画の中には必ずストーリーがあり、
作品にもよりますが、殆どの作品には何らかの「メッセージ」があるはずです。
そしてその「メッセージ」というのは、決して大げさなものではなく
見た人が共感や感動しやすい、ある意味とても「人間臭い」ものだったりするのです。
SF映画で宇宙規模の対戦を描いていたとしても、
核となる部分には、必ず人間の関わりや感情の動きがあると思いませんか?
大自然に生きる動物がテーマの壮大なストーリーでも
そこには人間にも繋がる「生命」「人生」に対するメッセージが描かれていませんか?
そういった部分を、自分が感じたままに歌詞にしてみるのです。
映画であなたの感受性が引き出される!?
自分が経験したことを歌詞にしなければいけない、なんていう決まりはありません。
小説や映画の主人公になりきって、
「誰もいない宇宙に放り出された時の孤独」
「寒い雪の中、抱きしめ合える温もりに助けられた」
「仲間と同じ夢を追いかけた日々は一生忘れない」こんな風に歌詞を書き進めてみると、
自分の中からは出てくるはずもなかったような言葉、表現
が不意に出てきたり、
自分とはかけ離れたストーリーだったのに、不思議と共感できる想いが見つかったり。
そんな面白い効果も期待できます。
特に「歌詞」のモチーフにするには、
小説よりも2時間で完結にまとめられた「映画」の方がオススメだと言えます。
by 純乃 吟 ( PRODUCERS,INC )
【 関連記事 】